貧困家庭の実態

増え続けている貧困家庭。仕方なく貧乏やっているのです。

自給自足の貧困家庭から得たもの

      2016/07/19

貧困家庭で育った32歳のパティシエとその弟は、
子供の頃から自給自足に近い生活をしていました。
しかしその結果、思わぬ技術を習得するのです。

自給自足の生活のおかげで成功した兄弟

私は貧困家庭で育ちました。
父が難病にかかり働けない状態になったので、
小学生の頃から貧しい暮らしをしていたのです。

家族は両親と私と弟の4人です。

家は周りにスーパーも駅もないような田舎で
母は車で1時間半かけて働きに行っていました。
父はあまり動けませんが、1日に1時間程度、
野菜作りをしていました。

借りていた家は強めの風が吹いたら吹き飛んでしまいそうな
古い家でしたが、広めの畑を好きに使っていいという
利点がありました。
田舎の家では広い畑付きの賃貸が多いのです。

父はいろいろな野菜を作っていて、
日頃食卓に並ぶような野菜は買わずに済みました。

ただ、お米や肉、その他の食材は満足には
食べられませんでした。
お菓子やジュースなんてもってのほかです。
唯一のお菓子と言えば、小麦粉を使った手作りの
ドーナツです。

普段料理はヘタな父ですが、なぜかドーナツだけは
美味しく作ってくれ、いつも楽しみにしていました。
今でこそ焼きドーナツという名前で販売されていますが、
父は世間に知られる前から作っていたことになります。

そんな生活のなか、中学1年生のとき、
友達の家に遊びに行くと、ケーキを出してもらいました。

今までに食べたことがない甘さと美味しさで、
まさに舌がとろけそうな感じでした。
そのときからケーキへの思い入れが強くなりました。

高校のときはアルバイトをしたお金で、
いろんなお店のケーキを買って食べたり、
材料を買って自分で作るようになりました。

その後、派遣で働き200万円貯めると、
洋菓子の専門学校に行き、パティシエになりました。
今は結婚し夫婦でケーキ屋を営み、普通の暮らしが
できるようになりました。

一方、弟は無農薬栽培の野菜販売で成功しています。
弟は小さい頃からやっていた野菜作りが楽しかったようで、
高校に入るときには野菜作りをビジネスにしたいと
考えていたのです。

私たち兄弟は、周りの子たちが持っているオモチャは
ひとつも持っていませんでしたが、
かけがえのない技術を手にいれることができました。

貧しくても育ててくれた両親に感謝しています。

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